| 名称 | イラン縦貫鉄道 |
|---|---|
| 国 |
イラン |
| 登録区分 | 世界文化遺産 |
| 登録年 |
イラン縦貫鉄道
2021年に開催延期された第44回世界遺産委員会拡大会合において、イランの「イラン縦貫鉄道」が世界文化遺産として登録されました。
「イラン縦貫鉄道」は、イラン北東部のカスピ海から西南部のペルシャ湾までを結ぶ、全長1,394kmにおよぶ壮大な鉄道路線です。2つの山脈や複数の河川、広大な平原、そして4つの異なる気候帯を走り抜けます。
1927年に建設が始まり、1938年に全線開通しました。イラン政府と世界各国の数十におよぶ建設業者が協力し、急勾配や険しい地形という難工事を克服して完成させました。
東京から博多までの距離(約1,000km)を大きく超える1,394kmという長大な距離を、標高差のある山々を縫うように結んだこの鉄道は、現在も現役の幹線として地域の人々の生活や物流を支えています。
鉄道の建設にあたっては、当時として最新の空中写真測量が導入されたほか、将来ヨーロッパの鉄道網と直接接続できるよう、国際標準規格の線路幅(1,435mm)が採用されました。この全線開通により、古くからシルクロードやスパイスルートとして機能してきたこの地域に再び人やモノの活発な往来が戻り、西アジアにおける経済や文化の交流が大きく加速しました。
「イラン縦貫鉄道」は、第二次世界大戦において「勝利の橋」と呼ばれる歴史的な舞台ともなりました。連合国軍がソ連へ物資を輸送するための主要ルートとして活用され、連合国の勝利に大きく貢献したというエピソードでも知られています。





