| 名称 | コルキスの雨林・湿地群 |
|---|---|
| 国 |
ジョージア |
| 登録区分 | 世界自然遺産 |
| 登録年 |
コルキスの雨林・湿地群
2021年に開催延期された第44回世界遺産委員会拡大会合において、ジョージアの「コルキスの雨林・湿地群」が世界自然遺産として登録されました。
「コルキスの雨林・湿地群」はジョージアにとって初の自然遺産で、黒海の東岸沿い、約80kmにわたるエリアに点在する自然豊かな7つの地域から構成されています。
標高は海抜0m(海岸線)から、富士山の7合目付近にあたる2,500m以上の高山帯まで広がっており、暖かく非常に湿度の高い気候のもとで独特の生態系が作られています。
この地域一帯は、古代ギリシャ神話で黄金の羊毛を求めて旅する「アルゴノーツ伝説」の目的地「コルキス」としても古くから知られてきた歴史ある土地です。
氷河期という地球規模の環境変化の中でも奇跡的に温かい気候が保たれたため、古代の森林がそのままタイムカプセルのように残されました。
世界的に見ても非常に珍しい「温帯に存在するジャングル(雨林)」として、現在ではハイキングやバードウォッチングを楽しむ旅行者に人気のスポットとなっています。特に秋になると、周辺の空には数百万羽ものワシやタカなどの猛禽類が越冬のために渡っていき、世界中から多くのバードウォッチャーが集まる一大観測地へと姿を変えます。
このような「氷河期を生き延びた古代の森」という共通点を持つ世界遺産として、カスピ海沿岸に広がるイランのヒルカニアの森林群が挙げられます。いずれもユーラシア大陸西部において古代の植物群が残された非常に重要な「緑の避難所」です。