パサルガダエ
パサルガダエは古代ペルシャの都市でアケメネス朝によるペルシア帝国に建てられた最初の都です。ペルセポリスの北東87キロメートルに位置し、紀元前546年に、キュロス2世の手によって建設が開始されましたが、キュロス2世の死により町の建設は途中で終わりました。
パサルガダエ考古遺跡は、建設者のキュロス2世の墓と伝えられる建造物が有名で、丘の近くにそびえるタレ・タフト要塞と2つの王室の庭園から構成されています。イランに見られる最初の四分法に基づいて建設されたペルシャ式庭園です。最近の研究ではこの遺跡は震度7の地震でも耐えうるだけの設計を施されていたことがわかっています。
キュロス2世の墓の中には、金色のベッド、杯とテーブル、金色の棺桶、高価な宝石がちりばめられた装飾品と墓碑を見つけ出されましたが、現在はそれらの痕跡は残されていません。
イスラームによるイラン征服時代にアラブ人の軍隊は、この遺跡の破壊を試みましたが、当時の墓守がソロモン王の母として信じさせたことにより遺跡の破壊を免れています。