| 名称 | ザゴリの文化的景観 |
|---|---|
| 国 |
ギリシャ |
| 登録区分 | 世界文化遺産 |
| 登録年 |
ザゴリの文化的景観
2023年に開催延期された第45回世界遺産委員会において、ギリシャの「ザゴリの文化的景観」が世界文化遺産として登録されました。
ギリシャ北西部の山岳地帯に位置する「ザゴリの文化的景観」は、ピンドス山脈の斜面に広がる「ザゴロホリア(ザゴリの村々)」と呼ばれる石造りの伝統集落群と、それらを取り巻く豊かな自然が一体となった文化遺産です。
18世紀から19世紀にかけて出稼ぎ労働者からの送金によって建造された集落は、中央の広場や石造りの家々、広場を覆うプラタナス(スズカケノキ)の木、集落をつなぐ美しいアーチ状の石橋や石畳の道(階段)が緻密に整備されており、山岳地形と見事に調和しています。
過酷な自然環境のなかでビザンツ帝国やオスマン帝国の建築様式を取り入れつつ独自の伝統技法を守り抜いた点や、地域社会が一体となって森林やインフラを維持・管理してきた持続可能な文化的景観が高く評価されています。
ザゴリ地域は、自然の造形美としても世界的に有名で、域内にあるヴィコス渓谷は「深さと幅の比率において世界で最も深い峡谷」としてギネス世界記録に認定されています。最も深い場所では深さが約1,000メートルに達し、ヨーロッパ有数の透明度を誇るヴォイドマティス川が流れる絶景スポットとして、世界中からハイカーやラフティング客が訪れる人気の観光地となっています。