雲南の三江併流保護区
中国の雲南省には、三江と呼ばれる三つの川が流れています。具体的には、
- 「メコン川」の上流に当る「瀾滄江(らんそうこう)」
- 「サルウィン川」の上流に当る「怒江」
- 「長江」の上流に当る「金沙江(きんさこう)」
が、三江を構成している各河川です。
雄大な自然風景の中を、この三つの川が、それぞれ交わることなく平行に流れている一帯があり、そのエリアは三江併流と呼ばれています。この、三江併流の地帯は、2003年に自然遺産としての価値を認められ世界遺産に登録されました。
また、この地は、中国の中でも有数の、多種多様な生物が生息する一画としても知られています。その中には、固有種や絶滅危惧種も多数含まれており、生物達を保護するという視点からも、三江併流の世界遺産指定と、自然保護は大きな意味を持っています。