| 名称 | ジョグジャカルタの宇宙論的軸線とその歴史的建造物群 |
|---|---|
| 国 |
インドネシア |
| 登録区分 | 世界文化遺産 |
| 登録年 |
ジョグジャカルタの宇宙論的軸線とその歴史的建造物群
2023年に開催延期された第45回世界遺産委員会において、インドネシアの「ジョグジャカルタの宇宙論的軸線とその歴史的建造物群」が世界文化遺産として登録されました。
「ジョグジャカルタの宇宙論的軸線とその歴史的建造物群」は、インドネシアのジャワ島中部にある歴史都市ジョグジャカルタに位置する世界遺産です。18世紀に築かれた、全長約6キロメートルに及ぶ南北の都市軸で、ジャワの伝統的な宇宙観を都市全体で表現しています。
この軸は、北の聖なる「メラピ山」と南の「インド洋」を一直線に結び、その中心には王宮(クラトン)が置かれています。ジャワの人々は、メラピ山を精霊が宿る山、インド洋を海の女王が住む海と考え、この軸に神・人・自然の調和や、人の誕生から死、そして生命の循環という人生観を重ね合わせました。
都市そのものが精神的な思想を表現するよう計画されている点が、この世界遺産の大きな特徴です。
主な構成資産
- ジョグジャカルタ王宮(クラトン)
- トゥグ・ジョグジャ(記念塔)
- タマン・サリ(水宮)
- ベリンハルジョ市場
現在も王宮周辺はジャワ文化の中心地として多くの人々が訪れる観光地となっています。特にタマン・サリは、かつて王族の休養や水遊びのために造られた庭園・水宮で、美しい建築や幻想的な景観で知られる人気スポットです。
なお、ジョグジャカルタ周辺には同じくジャワの宗教的歴史を象徴する世界遺産として、9世紀頃に建立された仏教寺院群「ボロブドゥール寺院遺跡群」やヒンドゥー教の巨大寺院群「プランバナン寺院群」が位置しており、古代の巨大宗教建築と近世以降の王宮都市という異なる時代におけるジャワの高度な文明と多様な信仰の歴史をセットで体感できるエリアとなっています


