ドイツの中心部にあるヴュルツブルク司教館は、18世紀はじめに、若き建築家バルタザール・ノイマンによって建設され、ドイツバロック建築の最高峰といわれる宮殿です。ノイマンは、ドイツの50マルク札にも描かれています。
この宮殿はヨーロッパでも傑出したバロック様式であることが評価され、庭園と共に「ヴュルツブルク司教館、その庭園群と広場」として世界遺産に登録されました。
「ヴュルツブルク司教館、その庭園群と広場」主要スポット
ヴュルツブルク司教館(レジデンツ)
入口を入ってすぐの「階段室」と呼ばれる空間は、柱や梁など天井の支えがない巨大な吹き抜けとなっており、天井には世界最大のフレスコ画(ヴェネチアの偉大な画家・ティエポロ作)を見ることができます。またこの空間は、第二次世界大戦中、町のあらゆる建物が崩壊した中、無事に持ちこたえたという強度を持ち合わせています。
この司教館は他にも、床はモザイク模様、壁は全面緑色に装飾された「緑の間」、建築と絵画・彫刻の境界を超えた、魔術的な表現が目を奪う「皇帝の間」などが見られます。
ホーフ庭園とホーフ教会
ヴュルツブルク司教館(レジデンツ)部分の敷地の約3倍の大きさを誇る美しい庭園。随所に彫刻が配され訪れた人を魅了しています。庭園といっても他の宮殿のような広大なものではなく、比較的小さなものが複数あり宮殿を囲んでいます。