ヴロツワフの百周年記念ホール
ポーランドの世界遺産・ヴロツワフの百周年記念ホールは、同国南西部にあるドルヌィ・シロンスク県のヴロツワフにあります。1911年から1913年にかけ、ナポレオン軍とのライプツィヒの戦いから1世紀を記念してマックス・ベルクの計画に従って競馬場跡に建造されました。
内部の大きさは、直径69m、高さ42mの巨大なコンクリートドームで、約6,000人収容可能です。ドーム状の形をいかした音響効果は、壁は木材またはコルクと混ぜたコンクリートの遮音層で覆われていて、高所には装飾は一切なく、むき出しのコンクリート肌が木製の型枠の跡を残しています。
この建物は多目的娯楽用建築物で、中心軸を置いた設計で「展覧会場Exhibition Grounds」として建造されました。鉄筋コンクリート建築史の中で画期的な建造物であり、別名「人民のホール」とも呼ばれています。