ウランゲル島保護区の自然体系
ウランゲル島保護区の自然体系は、ロシア北部/東シベリアとチュトコ海の中間に位置するウランゲル島とヒラルド島及び周辺海域からなる世界自然遺産です。
ウランゲル島は、年間を通じたツンドラ気候で、冬期は周辺の海は凍りついてしまう土地です。5万年前には大陸と繋がっていましたが、海抜の上昇とともに孤立し、この島固有の生態系が育まれました。
厳しい自然は人の手が及ばず、世界最大の白クマのコロニー形成地であり、アザラシ、レミング、タイヘイヨウ・セイウチの生息数で世界最大数を誇っています。
また、ハクガンの営巣地である他、50種以上の渡り鳥が確認されているほか、20世紀後半に、マンモスの骨や牙などが発見されています。島の名前は探検家フェルディナント・フォン・ウランゲルに由来しています。