西ガーツ山脈
インドの世界遺産・西ガーツ山脈は、インドの西海岸沿いにある山脈で山脈南部のニルギリ山地は、その名から紅茶のブルーマウンテンと呼ばれる良質のニルギリ紅茶の産地となっています。
アラビア海からの湿潤な風が当たり、海側に大量の雨を降らせる一方で、デカン高原側に乾燥した風を吹き下ろす地形となっており、高山の森林の生態学的システムは、インドのモンスーン気候に影響を与え、この地方の熱帯性気候を穏やかなものにしています。
しかもインド亜大陸を流れるいくつもの大河の水源であり、その地形的な特性によって、生物物理学的かつ生態学的にも計り知れない重要性をもっています。そのような背景から生物多様性のホットスポットとなっているこの地帯では、壮大な滝や山岳部族、隠れた洞窟と衝撃的な野生生物の生命の大地となっています。