ヴァルトブルク城はドイツのテューリンゲン州の都市アイゼナハを見下ろすように、テューリンゲンの森に抱かれて建つ城塞からなる世界遺産。ドイツの文化史や精神史において重要な場所とされ、ドイツ人の心のふるさとと呼ばれています。
ヴァルトブルク城の歴史
ヴァルトブルク城は、1067年にテューリンゲン伯ルートヴィヒ・デア・シュプリンガーの命で城塞として建設されたそうです。その後幾度もの増築を重ね、現在の姿になりました。
ヴァルトブルク城については、歴史上での存在が非常に重要です。
「タンホイザー」の舞台
祝宴の大広間では、恋愛詩人たちによる歌合戦が日々催されました。その様子を、19世紀の音楽家ワグナーが歌曲にしたのが、歌劇「タンホイザー」です。
聖女エリザベート
ルートヴィヒ4世の妃としてハンガリーから輿入れした王女エリザベートは、高貴な身分でありながら質素な生活を旨とし、病院を建設して貧しい人々や病人の救済に当たりました。その行いをドイツの人々は深く尊敬し、彼女はやがて聖人のひとりとなったのです。
マルティン・ルター
1521年のヴォルムス帝国議会で破門されたルターは、ザクセン選帝侯フリードリヒ3世の保護の元、このヴァルトブルク城に隠れ住みました。そこで聖書のドイツ語翻訳を行い、これは後のドイツ語の発展の基礎ともなったのです。ルターが聖書を翻訳していた部屋は、現在も保存されています。
ヴァルトブルク城の建築構造
ヴァルトブルク城は、12世紀の後期ロマネスク様式をメインに建造されています。歌合戦が行われた祝宴の大広間の彩色は鮮やかで、当時の貴族や貴婦人たちの優雅な世界を偲ばせます。
また、エリザベートの間は金色のモザイク画で飾られており、彼女の善行をそこから読み取ることができます。
城の美しさに感銘を受け、同時にルターを尊敬していた文豪ゲーテは、自身がワイマール宰相となってからも、城の修復を指示したそうです。
城のほぼ一部として隣接しているホテルに泊まると、城からと同じような眺めを楽しむことができます。テューリンゲンの森や、ライトアップされた城を思う存分眺めることができますよ。
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ヴァルトブルク城さいこー