エジプトのファイユーム県には、ワディ・アル・ヒタン、日本語名で「クジラの谷」と呼ばれている世界遺産が存在します。
ワディ・アル=ヒタンは、化石の発掘地として良く知られていますが、その自然遺産としての価値を認められ、世界遺産に登録されたのは2005年のことです。
同地の世界遺産としての登録範囲は、約260平方キロメートルにも及ぶと言われており、非常に大規模な物となっています。
クジラの谷
ワディ・アル・ヒタンの一帯では、日本語名のクジラの谷という名称が示すように、現在のクジラの先祖と考えられている生物の化石が、数多く出土したと言われており、それらは約4000万年前のものであると推定されています。
また、この辺りでは、クジラの祖先以外の生物の化石も発掘されており、海洋生物の進化を紐解く上絵、とても大きな意味を持っている場所だと言われています。