ウラジーミルとスーズダリの白亜の建造物群
ロシアの「黄金の環」を知っていますか?黄金の環とは、モスクワ近郊の北東に位置する古都群のことです。これらの都市はかってロシア諸公国の首都として栄え、ロシアの政治と文化双方の原点となりました。
ウラジーミルとスーズダリは、この古都群を構成する都市。2つの都市を中心にして選ばれた聖堂、修道院、城塞など8つの建物が「ウラジーミルとスーズダリの白亜の建造物群」として1992年世界遺産に登録されました。美しい白亜の大理石の外壁に、精巧なレリーフが施されているのが特徴です。
いくつか建物をご紹介しましょう。
「黄金の門」は12世紀に築かれた門。金メッキの扉には聖書の物語が描かれています。
「ウスペンスキー大聖堂」(生神女就寝大聖堂)は、イコン「ウラジーミルの生神女」のために建設されたともいわれています。モスクワのクレムリンにある同名の大聖堂のモデルとなりました。
「ネルリのポクロフ聖堂」は別名「ロシア建築の白鳥」。湖畔に面したこの美しい聖堂は、殺された大公の息子のために建てられました。
「スパソ・エフフィミエフ修道院」の教会では、ときどきベルコンサートが開かれるそうです。12の建物がある1352年建立の男子修道院で、1.5kmの城壁に囲まれています。それはまるで砦のよう。
「ロジェストヴェンスキー聖堂」は13世紀に建てられたスーズダリ最古の聖堂です。青色の玉ねぎ頭の屋根が特徴で、自然の地形を利用して作らています。