| 名称 | ラヴノのヴィエトレニツァ洞窟 |
|---|---|
| 国 |
ボスニア・ヘルツェゴビナ |
| 登録区分 | 世界自然遺産 |
| 登録年 |
ラヴノのヴィエトレニツァ洞窟
2024年インドのニューデリーで開催された第46回世界遺産委員会において、ボスニア・ヘルツェゴビナの「ラヴノのヴィエトレニツァ洞窟」が世界自然遺産として登録されました。
「ラヴノのヴィエトレニツァ洞窟」は、ディナールアルプス山脈のカルスト地形(水によって削られた石灰岩の地形)に広がる世界有数の地下生物相の宝庫です。
全長7kmを超えるこの洞窟には、180種以上の動物を含む230以上の分類群(生物のグループ)が記録されており、地下水が薄く流れる岩壁など独特な湿潤環境が保たれています。
特に、世界で唯一の地下性カンザシゴカイ(水生多毛類)や地下水だけに生息するヒドロ虫(クラゲやヒドラの仲間)をはじめ、絶滅した古代生物の面影を現代に残す「生きた化石」と呼ばれる珍しい種、さらにはバルカン半島の固有種が数多く生息しています。
この洞窟はボスニア・ヘルツェゴビナ語で「風の洞窟」を意味し、夏場になると気圧と気温の差から洞窟の入口から強力な冷風(秒速25mにも達する風)が吹き出すという自然現象で古くから広く知られています。また、古代ローマの学者プリニウスが1世紀の著書『博物誌』の中でその不気味な風の現象について言及している歴史ある洞窟でもあります。