ビニャーレス渓谷
キューバにあるビニャーレス渓谷は、1999年に世界遺産として登録されました。この渓谷は、タバコの生産地として知られており、現在でも、かつての製法を受け継ぐ農法に基づいて、タバコの生産が続けられています。
また、世界遺産として認定された理由には、ビニャーレス渓谷の景観も挙げられています。この地に生きてきた人々は、周囲の自然環境に反することのない良好な関係を築きながら、独自の生活体系を作り上げてきました。そのようにして形成されてきた文化は、彼らの住居である家屋によく表れていると言われています。そのため、伝統に忠実な農法のみならず、人々が歩んできた歴史によって形作られてきた文化的側面も、文化遺産としての価値を認められているのです。
また、ビニャーレス渓谷には、独特の自然環境ゆえに、この地特有の動植物も生息していると言われています。