リトアニアの首都ヴィリニュスは、バルト三国の首都としては唯一海に面していない都市で、バルト海に面したリトアニア主要港のクライペダからは 312km離れています。
ヴィリニュスは、名前の由来ともなったヴィリニャ川とネリス川の合流地点にあるゲディミナスの丘を中心として広がった町です。1994年、ヴィリニュス歴史地区という名称で世界遺産に登録されました。
「ヴィリニュス歴史地区」主要スポット
ヴィリニュス大聖堂
ヴィリニュス大聖堂は、13世紀半ばリトアニアを統一した王が、十字軍騎士団の圧力から逃れるため、キリスト教に改宗した際に建てた教会が起源となっています。大聖堂の前には、高さ53mを誇る鐘塔があります。鐘塔の下層部分は、13世紀の城壁の一部で、ヴィリニュスで最も古い建造物の一つです。
ゲディミナス城
ゲディミナス城は、14世紀に建設が始まったとされています。リトアニア大公ゲディミナス公の命によって、ヴィリニュスの丘に木造の要塞が築かれますが、1419年に火災に遭ったため、ヴィタウタス大公がレンガ造りの要塞として再建しました。
夜明けの門
16世紀初頭、城壁と同時に造られた5つの門のうちの一つで、創建当初はメディニンカイへと続く道の門であったため、メディニンカイ門と呼ばれていました。現在の「夜明けの門」と呼ばれるようになったのは20世紀に入ってからのことです。
聖アンナ教会
聖アンナ教会はリトアニアに唯一残る後期ゴシック様式の教会。建物正面には、33種類もの異なった形の赤レンガが使われ、透かし細工のようなゴシック独特の装飾、たまねぎの先端のような半曲線のアーチ、狭い出窓、八角形の塔などで飾られています。
ヴィリニュス大学
ヴィリニュス大学の前身は、16世紀宗教改革に対抗して招聘されたイエズス会が設立した学校で、1579年に大学へと改編されました。中央ヨーロッパでもクラクフ、ケーニヒスベルクにある大学に次ぐ古い歴史と由緒ある大学です。
聖ペテロ&パウロ教会
聖ペテロ&パウロ教会は、ロシアからの解放を記念して建造された教会で、1668年から始まった作業は、外観に7年、内装には、30年もの歳月が費やされました。聖ペテロ&パウロ教会は、ヴィリニュス歴史地区の記念碑的な建物です。