ヴェルラ砕木・板紙工場
フィンランドは森林資源が豊富に存在しており、それらを活用した製糸業や製材業などが大変発展していることで知られています。フィンランドにおいて、こうした産業が飛躍的に発展したのは、19世紀ごろであると言われており、同国に属するヴェルラには、その先駆けとなる、フィンランド初の「製材工場」が残されています。
フィンランドにおける製材業の始まりを今に伝える、ヴェルラの工場は、1996年にヴェルラの製材(砕木)・板紙工場として、世界遺産に登録されました。
この工場が建てられたのは1872年のことだと言われており、1964年まで利用されていました。今でも、7つの建物が当時の姿のままで保存されており、その中でもネオ・ゴシック様式が採用されているレンガ造りの建物は、現在は博物館として利用されています。