ウルビーノ歴史地区
イタリアのマルケ州の小都市ウルビーノは、15世紀に芸術文化の中心地としてその名を馳せ、イタリアやヨーロッパ各地から学者や芸術家達が集まった場所です。ウルビーノ歴史地区という名称で世界遺産に登録されています。
16世紀以降文化・経済は衰退しましたが、丘上のこの小さな街は今もルネッサンス的美しい面影を残しています。当時の繁栄を物語るドゥカーレ宮殿は現在マルケ国立博物館として、この地に生まれた巨匠ラファエロの絵画をはじめ多くの見ごたえのある美術作品を展示しています。
一例を挙げると、ラファエッロの「黙っている女」、ピエロ・デッラ・フランチェスカの「セニガッリアの聖母」「キリストの鞭打ち」等の傑作や、フェデリコ公の居室や美しい寄木細工で埋め尽くされたフェデリコ公の書斎が展示されています。