ウム・アル=ラサス(ラサス地域の遺跡)
世界遺産に登録されているウム・アル=ラサス(ラサス地域の遺跡)は、ヨルダンにある遺跡です。ウム・アル=ラサスは、ローマ帝国の占領時からイスラム教の王朝が支配した3世紀末から9世紀に都市を形成していたと考えられています。
最初は、ローマ軍の軍事基地であったといわれており、ローマ時代のキリスト教会跡がいくつか残ります。中でも聖スティーヴン教会の正方形をした塔と内部にすばらしいモザイクの床が残っています。
ウム・アル=ラサスの発掘はほとんど行われていませんが、古代ローマ帝国、東ローマ帝国、初期イスラム王朝の支配の下で築かれた要塞や教会などがあります。
8世紀建造の聖ステファン教会の床面には、マダバ、ガザなどの町を描いた保存状態のよいモザイクが残っていることで有名です。3世紀末から9世紀にかけて、連続した各時代の遺構が見らます。