ツォディロ
ボツワナの世界遺産であるツォディロは、同国北部に位置しており、カラハリ砂漠の10キロ四方に広がる鮮やかな4500以上の岩絵群は、「砂漠のルーブル」の異名をとっています。主に岩絵を描いたのはサン人で、彼らの世界観や美術様式を理解する上で、重要な拠点となっています。
ボツワナの国土はいびつな五角形を成していて、標高は1000m程度であり、四方の土地に比べると標高が低い平原の国です。
南部アフリカはヨーロッパ人が侵入するまでは、無文字社会でした。したがってヨーロッパ人登場以前の編年構成は不可能であり、「歴史のない」アフリカという表現は一面では正しいですが、口承伝承や考古学的な遺物、DNAの比較などさまざまな補助的な手法を採ることで歴史を再構成することは可能となっています。