| 名称 | トロンデック=クロンダイク |
|---|---|
| 国 |
カナダ |
| 登録区分 | 世界文化遺産 |
| 登録年 |
トロンデック=クロンダイク
2023年に開催延期された第45回世界遺産委員会において、カナダの「トロンデック=クロンダイク」が世界文化遺産として登録されました。
「トロンデック=クロンダイク」は、カナダ北西部のユーコン川沿いに位置する先住民族トロンデック・フウェッチンの伝統的な生活圏であり、8つの構成エリアからなる世界遺産です。
この地域は数千年にわたり先住民族が暮らしや文化の基盤としてきた土地ですが、19世紀末に「クロンダイク・ゴールドラッシュ」(金を求めて大勢の人が押し寄せた騒動)が起きたことで急激な植民地化が進み、土地の使われ方や人々の生活が一変しました。
ゴールドラッシュに伴う劇的な社会変化や入植者の急増により先住民族が直面した急速な土地の奪取や社会的疎外、そして彼らがどのようにその困難に適応し伝統を守り抜いてきたかを示す歴史的・考古学的な遺構や街並み(ドーソン・シティなど)が残されている点が評価されています。
この地域を一変させたクロンダイク・ゴールドラッシュは、世界的に有名な文化作品の舞台や題材として今なお語り継がれています。特に、コメディ映画の巨匠チャールズ・チャップリンが監督・主演を務めた無声映画の金字塔『黄金狂時代』(1925年公開、原題: The Gold Rush)は、このクロンダイクのゴールドラッシュを舞台にして描かれました。過酷なアラスカ・ユーコンの雪山で靴を煮て食べる有名なシーンなどはこの歴史的背景から生まれたものであり、世界最高峰の映画芸術のモチーフとなった場所としても知られています。