「バイエルンの真珠」と称えられるドイツ屈指の古都バンベルク。この町全体が世界遺産として登録されています。
11世紀、後に神聖ローマ皇帝となるハインリヒ2世が建設したカトリックの大聖堂は町のシンボル。大聖堂や修道院など宗教建築の遺産とともに、石畳の路地に軒を連ねる家々、カラフルな木組みの住宅など中世の珠玉の町並みが、1000年以上の時を超えて今も変わらずに息づいているのです。
「バンベルク市街」主要スポット
バンベルク大聖堂
バンベルク大聖堂は町を見下ろすように丘の上に建ち、街のシンボル的存在として威風堂々たる姿を見せています。聖堂内には、ドイツ中世美術の傑作「バンベルクの騎士像」を有しています。
バンベルク新宮殿
バンベルク新宮殿は司教領主のシェーンボルンが、1703年に完成させた宮殿。領主司教が住んだ宮殿で、バンベルク大聖堂と大きな広場を挟んだ所に広大な広さを誇り建っています。有名なバラ庭園があり、入場無料なので時期があえば共に訪れたいスポットです。
旧宮殿
ドイツで一番美しいといわれるドーム広場を中心に、バンベルク大聖堂とバンベルク新宮殿に挟まれるように建つ領主司教の居館。歴史ある中世の佇まいの宮殿は現在、バンベルク市が管理するフランケン地方の歴史博物館として使われています。
バンベルクの旧市庁舎
レグニッツ川の人工の中州の北端に建つユニークな建物がバンベルクの旧市庁舎です。18世紀に改築され、正面にはフレスコ画、左側面はハーフティンバー様式の建物がドイツらしい雰囲気を醸し出しています。
生きた世界遺産、バンベルク市街
大聖堂が建つ山の手地区の眼下、川の中州には下町が広がり、漁師たちの住居が並ぶ小ベネチア地区や農作物を作る園芸地区など、バンベルクは住む人の役割ごとに区分けされていました。そんな11世紀以降の伝統的な景観のなかで、今も人々は暮らしを営んでいます。
悠久の歴史と人々の暮らしを育むバンベルクの町は、「生きた世界遺産」といえるのではないでしょうか。