トゥルネーのノートルダム大聖堂はベルギー西部のフランス国境近くのまち、トゥルネーにある全長134メートル、翼廊の幅66メートル、高さ83メートルを筆頭とする5つの塔がそびえる大聖堂です。12世紀に建てられたトゥルネーのノートルダム大聖堂は、ロマネスクとゴシック、二つの建築様式が混在する独特の姿が特徴です。
その内部には、大聖堂の成り立ちが描かれた全長22メートルにも及ぶタペストリーや、ベルギー七大秘宝の一つといわれる聖遺物箱など、さまざまな宝物がおさめられています。1999年に竜巻によって一部が破壊されてしまいましたが、現在は修復作業中で2030年に工事が終了予定となっています。
身廊はファサードに二つの塔が伸び、側廊等も備えるロマネスク様式となっており、この大聖堂のなかで最も古い部分です。翼廊は身廊との調和を欠いていますが、この部分だけでもひとつの教会のようになっています。
トゥルネーの街には、別の世界遺産「ベルギーとフランスの鐘楼群」の一つ「トゥルネーの鐘楼」があります。