名称 | トカイワイン産地の歴史的文化的景観 |
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国 |
ハンガリー |
登録区分 | 世界文化遺産 |
登録年 |
トカイワイン産地の歴史的文化的景観
トカイは、ハンガリー北東部に広がる、12世紀から続く世界的なワインの名産地です。28の名高い村と、約7,000ヘクタールのブドウ畑を擁しています。なかでも有名なのが、貴腐ワインと呼ばれるデザートワインです。芳醇な香りと上品な甘みで知られ、ルイ14世をはじめとする王侯貴族に愛されました。その味わいは「王のワイン、ワインの王」と称えられるほどでした。
中世以来変わらぬ丘陵地帯のぶどう畑の景観、地下に張り巡らされたワインセラー、周辺の農村や町が遺産登録の対象になっています。
この地の代名詞となっている貴腐ワインは、17世紀にトカイ地方がオスマン・トルコの侵略を受け、収穫が遅れたという偶然から生まれたもので、当時から続くワイナリーは16代に及ぶ歴史を受け次ぐ所もあります。