トラコタルパンの歴史的建造物群
トラコタルパンは、メキシコベラクルス州にある都市で、ナワトル語で「水に囲まれた場所」を意味します。15世紀の中頃、トラコタルパンはパパロアパン川のほとりにスペイン植民地の河川港として建設されました。トラコタルパンの歴史的建造物群として世界遺産に登録されました。
トラコタルパンの町並みはスペインコロニアル様式の都市構造と建造物を良く保っており、スペインとカリブ海地域の伝統文化の融合による、まれに見る重要性と性質を示しています。
幅の広い道、鮮やかな色で彩られた様々な様式の建造物、そして公共の場所や個人の庭にある多くの樹木による特徴的な景観を有しています。18世紀には、オアハカなど内陸の物産をベラクルスへ運ぶ水上輸送の拠点として栄え、町には優雅な邸宅が建ち並びました。
1790年に大火事があり、火災の後も町並みは変りましたが、スペインと西インド諸島の建築様式が融合した景観を保ち、コロンブス広場、樹木を効果的に使ったカラフルな住居、カンデラリア聖堂、サン・クリストバル教会などが残されています。