ティヴォリのエステ家別荘
イタリアの世界遺産であるティヴォリのエステ家別荘は、ローマの東約30kmにあるティヴォリにあります。ティヴォリは穏やかな気候と豊かな森に囲まれ古代ローマ時代から上流階級の保養地でした。
4.5haという広大な敷地の庭園内には、オルガンの噴水、エフェソスのアルテミス、百噴水など使われているモチーフがギリシャ・ローマ時代の噴水500ほど、築かれています。後期ルネッサンス期の代表的な庭園であり、イタリア一美しい噴水庭園として称えられています。
エステ家は16世紀半ば、ローマ教皇の座を巡る争いに敗れて、1550年9月にティヴォリの隠匿生活を始めました。設計は、ピーロ・リゴーリオで、イッポーリト2世の依頼により始まった別荘建設は、1565年ごろから本格的な建築物の工事が始まりましたが、イッポーリト2世は完成を待つことなく亡くなっています。