| 名称 | ゲデオの文化的景観 |
|---|---|
| 国 |
エチオピア |
| 登録区分 | 世界文化遺産 |
| 登録年 |
ゲデオの文化的景観
2023年に開催延期された第45回世界遺産委員会において、エチオピアの「ゲデオの文化的景観」が世界文化遺産として登録されました。
「ゲデオの文化的景観」は、エチオピア高地の急斜面に位置し、先住民であるゲデオの人々が長年育んできた独特の伝統農業と自然環境の調和が評価されて世界遺産に登録されました。
最大の魅力は、背の高い高木が日差しを遮り、その下で主食となる食用植物「エンセーテ(バショウ科の植物)」を育て、さらにその下層でコーヒーなどを栽培する「多層栽培」という効率的な農林業システムです。
何世紀にもわたり、限られた土地で高い人口密度を支えながら自然生態系と調和してきた知恵、さらには長老たちの評議会などの伝統的な社会仕組みや、儀式に使われる聖なる森、尾根に立つ立石(メガリス)などの文化遺産が一体となって今なお生活の中で維持されている点が価値として認められています。
「ゲデオの文化的景観」は、アフリカ大陸において世界遺産リストに登録された「通算100件目」の記念すべき遺産でもあります。エチオピアには、同じく伝統的なテラス耕作と先住民の生活文化が息づく「コンソの文化的景観」や、コーヒーの原産地とされる野生種が残る「カファ森林生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)」といった関連する遺産や保全地域が存在しており、あわせて見ることでアフリカの伝統的な人と自然の関わりを深く理解することができます。