タスマニア原生地域
タスマニア原生地域はオーストラリア大陸の南に浮かぶタスマニア島にある世界遺産です。タスマニア島の40%は国立公園や自然保護区になっており、国立公園のうち4つは原生地域として世界遺産に登録されています。
タスマニア島はかつてオーストラリア大陸とは地続きでしたが、海面上昇により分断されてしまいました。そのため、多種多様な動植物が当時のままの姿で残っていて、大変貴重な島なのです。もちろんその中にはタスマニアデビルなど固有の種もいます。
11億年以上前の前カンブリア紀にできた岩をはじめ、 樹齢2000年に達するというマキ科の大常緑樹など植物の種類も豊富です。内陸部に点在する峡谷では、考古学調査で40以上の洞窟が発見されました。これらの洞窟では3万1000年前から住んでいたタスマニア・アボリジニの住居跡が残されているなど、タスマニアは太古の面影を残す動植物が残存する大自然と、古代人類の生存した足跡を示す遺跡なのです。
タスマニアは、豊かな雨林に囲まれている事から世界で最も空気がピュアとされ、雨水や湖水をそのまま飲めるともいわれます。