ターヌムの岩絵群
ターヌムの岩絵群はスウェーデン西部の町ターヌムスヘーデ周辺に残る岩石線画群で青銅器時代の岩石線画となっています。ターヌムスヘーデは、スウェーデン西部の人口1600人の小さな町です。
100枚ほどのパネル画に約3000の岩石線画が描かれています。モチーフとしてはボートやワゴン、様々な道具や武器、そして狩りの場面が描かれています。ここは過去8000年間の継続的に人々の生活の場となっており、青銅器時代のスウェーデンの歴史をひもとく鍵となっています。
青銅器時代から鉄器時代にスカンジナビア半島で暮らしていた人々は、洗練された木材加工技術を持ち、舟を使った移動にも長けていたそのままが描かれていますが、環境汚染による侵食のせいで劣化しており、鮮明に残されて見える岩絵は赤い染料で塗り直されています。