タリン歴史地区はバルト3国のひとつ、エストニアの首都タリンの旧市街に残る歴史的遺産。1997年、世界遺産に登録されました。
タリンは、13世紀にデンマーク人によって町が建設されました。ハンザ同盟の都市として栄えましたが、その後は災害や戦争に巻き込まれた過去を持ちます。トームペア城、エストニア最古の大聖堂、聖ニコラウス聖堂、ギルドホールなどが残り、歴史的に価値のある景観が評価されています。
「タリン歴史地区」主要スポット
トームペア城
貴族階級や騎士団が住んでいた“山の手”にあるトームペア城は、かつてエストニア人の砦があった場所に、13世紀から14世紀にかけてデンマーク軍が建てた城です。石灰岩層からなるトームペアの丘に建てられた城からは、港の向こうまで見渡すことができます。
大聖堂(トームキリク)
大聖堂(トームキリク)は、1219年にデンマーク人がトームペアを占領してすぐ建設した教会で、エストニア本土で最古の教会。聖母マリア大聖堂とも呼ばれています。創建当初は、木造の教会でしたが、その後石造の大聖堂が建立され、聖母マリアに捧げられました。
アレクサンドル・ネフスキー聖堂
1901年当時の支配者帝政ロシアによって建てられたアレクサンドル・ネフスキー聖堂は、エストニアの人々にとって決して喜ばしい建物ではありませんでした。この聖堂は、エストニアの英雄の墓の上に建てられたもので、ロシアの権力を示すとともに、エストニア人の民族運動を抑える目的があったとされています。