| 名称 | タラヨ期メノルカの先史遺跡群 |
|---|---|
| 国 |
スペイン |
| 登録区分 | 世界文化遺産 |
| 登録年 |
タラヨ期メノルカの先史遺跡群
2023年に開催延期された第45回世界遺産委員会において、スペインの「タラヨ期メノルカの先史遺跡群」が世界文化遺産として登録されました。
「タラヨ期メノルカの先史遺跡群」は、スペインのメノルカ島に残る青銅器時代(紀元前1600年)から鉄器時代後期(紀元前123年)にかけての先史時代遺跡群です。
最大の魅力は、モルタル(接合材)を使わずに巨大な石を積み上げた「サイクロピアン(巨石)建築」と呼ばれる独特の石造技術と、それが自然環境と調和して約1,500年もの間きれいに残されている点にあります。
厳しい島国環境において巨石建築を発達・進化させた独自の文化伝統が顕著である点や、集落や墓地の巧みな配置・集落同士の視覚的な繋がり、さらには天文学的な方角への意識(宇宙観)を示しており、当時の生活や社会組織の移り変わりを理解する上で極めて貴重な考古学遺産である点が認められました。
メノルカ島はヨーロッパでも屈指の「先史時代遺跡の密度」を誇る島として知られており、約700平方キロメートルほどの島内に1,500を超える遺跡群がひしめき合っています。中でも「ナヴェタ・デス・トゥドンス」は、ヨーロッパで最古級の完全に残された建物として名高く、メノルカ島を象徴する世界的に有名な観光名所です。
また、これらの巨石群は昼間の歴史探訪だけでなく、夜間も「星空保護区」として島全体で光害対策が徹底されているため、かつての先史時代の人々が見上げたものと同じ漆黒の夜空と満天の星を鑑賞できる世界有数の天体観測スポットとしても親しまれています。




