| 名称 | スルツェイ |
|---|---|
| 国 |
アイスランド |
| 登録区分 | 世界自然遺産 |
| 登録年 |
スルツェイ
スルツェイ島は、1963年に海底火山の噴火により出現したアイスランドの南にある無人島です。海底火山の噴火から新島を形成した典型例として有名な島です。2008年に世界遺産に登録されました。
1963年11月14日アイスランド南西海域付近で操業中の漁船が硫黄臭に気付き、午前7時に噴煙を確認したことに始まり、12月6日 – フランスの週刊誌記者が上陸し、島の名前がつけられました。
その後、1967年まで、数回に渡り火山活動が確認され、1967年6月4日にに火山活動が停止しています。この一連のタイプの火山活動は、スルツェイ式噴火と名付けられています。
従来、ウルトラブルカノ式と呼ばれていた噴火形式で、マグマたまりの中の水蒸気圧力が上昇することによって爆発するタイプであるが、高温のマグマが海水に触れることによって、大量の水蒸気を発生させ大爆発を起こすところから、マグマ水蒸気爆発と呼ばれタイプの火山です。
「スルツェイ」の関連情報
アイスランド沖に誕生したスルツェイ島の50年にわたる歩みを辿るこの動画は、1963年の大規模な噴火によって海中から新たな陸地が形成される劇的なプロセスを詳述しています。過酷な波の侵食に抗い島を存続させたのは、急速に硬化したパゴナイト(粒状玄武岩)という地質学的奇跡であり、この強固な土台が比類なき科学的研究の場を守り抜きました。立ち入りが厳格に制限されたこの「生きた実験室」では、鳥や海流が運ぶ種子によって生命がゼロから定着する生態系遷移が克明に記録されており、その学術的価値からユネスコ世界遺産にも登録されています。専門家たちが半世紀をかけて綴ってきたこの物語は、地球規模の長い時間軸における生命と地質の相互作用を解き明かすための貴重な第一章として位置づけられています。