ニューヨーク港にそびえ立つ自由の女神像。リサはその足元に立ち、遥か遠くに広がる自由の象徴を見上げた。彼女は幼い頃から歴史が好きで、いつかアメリカの世界遺産を巡る旅をしたいと夢見ていた。そして今、ついにその旅が始まる。
自由の女神像(ニューヨーク)
リサはフェリーに乗り、自由の女神像の島へと向かった。近づくにつれ、圧倒的な存在感に息をのむ。フランスからの贈り物であるこの像は、1886年に完成し、移民たちが新天地を目指す際の希望の光となった。展望台からマンハッタンの街並みを眺めたリサは、次なる目的地へと心を躍らせた。
イエローストーン国立公園(ワイオミング州)
飛行機を乗り継ぎ、ワイオミング州の大自然へ。世界初の国立公園として知られるイエローストーンには、間欠泉や野生動物が生息する広大な大地が広がっていた。リサはオールドフェイスフル・ガイザーが勢いよく蒸気を吹き上げるのを見つめ、自然の力強さに感動した。
グランドキャニオン国立公園(アリゾナ州)
次に彼女が訪れたのは、壮大な峡谷が広がるグランドキャニオン。コロラド川によって何百万年もかけて削られたこの景色は、まるで別世界のようだった。夕暮れ時、赤く染まる岩肌を眺めながら、リサは歴史の積み重なりを肌で感じた。
メサ・ヴェルデ国立公園(コロラド州)
リサはさらに西へ向かい、先住民アナサジ族の遺跡が残るメサ・ヴェルデへ。崖の中に築かれた住居跡を見ながら、千年以上前にここで暮らしていた人々の生活を想像した。「彼らはどんな想いでこの地を選び、暮らしていたのだろう?」
独立記念館(ペンシルベニア州)
旅の終盤、リサはフィラデルフィアへ。アメリカ独立宣言が署名された独立記念館を訪れた。自由の精神が根付いたこの場所で、彼女は改めてこの国の歴史の深さを感じた。
旅を終えたリサは、自由の女神の元に戻り、最初の一歩を踏み出した日を思い返した。この旅で彼女が得たものは、ただの知識ではなく、アメリカという国の魂そのものだった。
次はどこへ行こうか——彼女の心は、すでに新たな旅へと向かっていた。