青く澄んだ空の下、リオデジャネイロのコルコバードの丘に立つマリアは、目の前に広がる絶景に息を呑んでいた。背後には、巨大なキリスト像が両手を広げ、街と海を包み込むように佇んでいる。彼女の旅は、世界遺産を巡る壮大な冒険の始まりに過ぎなかった。
次の目的地はペルーのマチュピチュだった。アンデス山脈に抱かれたこのインカ帝国の遺跡に足を踏み入れた瞬間、マリアは時の流れが止まったように感じた。石造りの神殿や段々畑、霧がかった山々――すべてが彼女の想像を超えていた。
そこから彼女は、遥かアフリカのエジプトへと飛んだ。ギザの大ピラミッドの巨大さに圧倒され、スフィンクスの謎めいた微笑に見入る。歴史の重みを感じながら、彼女は次の目的地へと心を馳せた。
ヨーロッパに渡った彼女は、フランスのモン・サン=ミシェルを訪れた。潮の満ち引きによって姿を変えるこの修道院は、まるで魔法のような美しさだった。その後、イタリアのローマに足を延ばし、コロッセオやバチカン市国を巡った。歴史の息吹を感じる古都の空気は、彼女に深い感動を与えた。
旅は続き、アジアへと向かう。インドのタージ・マハルの白い大理石の輝き、カンボジアのアンコール・ワットの荘厳な姿、日本の厳島神社の朱塗りの鳥居――どれもが異なる美しさと物語を持っていた。
最後の目的地はオーストラリアのグレート・バリア・リーフ。彼女はシュノーケリングをしながら、色とりどりの魚や珊瑚の楽園を目の当たりにした。自然の驚異に囲まれながら、マリアは自分の旅が世界の素晴らしさを再発見するものだったと気づいた。
こうして、彼女の世界遺産の旅は一旦幕を閉じた。しかし、マリアの心の中では、新たな冒険への夢が膨らみ続けていた――次はどこへ行こう?