富岡製糸場と絹産業遺産群(日本)
明治期において世界的にも有名で高品質の絹糸を生産し、日本における製糸産業を支えていました。
日本で最初に本格的な器械式工場として設立・稼働され、工場内で蚕繭を乾繭(かんけん)から操糸までの一連の作業を通して行える施設になっていました。
しかし、外国産の安価な絹糸におされ生産が落ち込み、1987年に操業を停止し同年に工場は閉鎖されました。
ヴィエリチカとボフニアの王立岩塩坑群(ポーランド)
廃坑になっていない岩塩坑において世界最古の一つに入るこの遺跡は、13世紀以来稼働を続けていましたが、1996年にコスト面と災害の危険性から商業的な採掘は中止され、現在は観光地として一般に公開されています。
一時期は金にも匹敵する値段で取引され、塩は白い金とも呼ばれました。
プランタン=モレトゥスの家屋・工房・博物館複合体(ベルギー)
知識を広めるためには印刷物である書籍が欠かせませんでした。このプランタンの博物館には歴史的にも貴重な多数の書籍、古文書類が保管されています。
また、世界最古の印刷機も保管されており、近世近代の情報伝達における印刷産業の姿を今に伝えます。
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ヴェルラ砕木・板紙工場(フィンランド)
フィンランドは森林が多く、そのため産業として木を加工し建築資材としての木材や、パルプに加工して製紙するなどの産業に力を注ぎました。
動力としての水力を利用し、加工した製品を運搬するために河川を利用しました。しかし、それでいて環境への配慮もされており、自然と調和した建物になっています。
アイアンブリッジ峡谷(イギリス)
新しい時代の幕開けとなった産業革命の最初の地点になります。もともとこの橋はアイアンブリッジ峡谷を挟んだ対岸に、鉄精錬のための原料を運ぶために造られました。
世界で最初に架けられた鉄橋と言われていますが、厳密には2番目に架けられました。現在ではその保存を目的に、歩行者のみの通行が許可されています。