ストックレー邸
ストックレー邸はベルギー王国のブリュッセルにある、個人所有の世界遺産です。残念ながら、一般公開はされていませんが、ヨーゼフ・ホフマン設計の建築はアールヌーボーの時代の中にあって時代を先取りするかのような、直線的かつ立方体的外観で、大理石を使用したすっきりとしたシルエットでできています。
銀行家であったストックレーは建築費用を数字のない空の小切手で払ったということでいくらかかったのか本人も知らないという逸話があるそうです。1904年に、発注されたこの邸宅は実際の建築は、1905年から1911年にかけて段階的に行われました。20世紀初頭に発達した、内装・外装、家具・日用品、庭園などを不可分のものと捉える総合芸術として、またクリムトの素描に基づいて構想され、レオポルト・フォルシュトナーによって作成された内装のモザイク画が有名です。