スティーヴンス・クリント
デンマークのスティーヴンス・クリントは、白亜紀末期から初期第三紀に至る地層の化石岸壁で、連続して露出している岸壁の厚さは45mあり、同時代の地層がよく保存されています。2014年に世界遺産に登録されました。
約6500万年前にメキシコのユカタン半島からメキシコ湾に及ぶ地域に大隕石が衝突したさいに、チクシュルーブ・クレーターを形成し、その後起こった気候変動によって恐竜をはじめとする約半数の生物種が絶滅しました。
スティーブンス・クリントには同時代の地層がよく保存されており、衝突によって形成され、巻き上げられたと見られるイリジウムやガラス岩石テクタイトが発見されているだけでなく、前後の地層を比べることで生物種の変化の様子を観察することができます。