シュパイヒャーシュタット、コントルハウス地区およびチリハウスは2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたドイツの世界文化遺産です。
シュパイヒャーシュタット
シュパイヒャーシュタットは、港湾都市ハンブルクの都市部に位置しており、エルベ川の中州に1885年~1927年(一部は1949年~1967年)にかけて開発された世界最大の歴史的複合型倉庫街で、商業地区は道路や運河や橋梁などとつながっています。
26ヘクタールにも及ぶ敷地には赤レンガ倉庫が立ち並び、かつてはコーヒーや香辛料、たばこなどの贅沢品が保管されていました。15の巨大な倉庫のブロックと6つの関連する建造物・水路のネットワークで構成されています。
コントルハウス地区およびチリハウス
有名な近代建築・チリハウスに隣接するコントルハウス地区は、5ヘクタールを超える面積を有し、港湾関連事業のために1920年代から1940年代に建設された6つのオフィス街が特徴となっています。
ユネスコは「ドイツのれんがによる表現主義において最も重要な芸術的、建築的な功績」と賞賛しました。
これらの建築物は19世紀後半から20世紀初頭にかけて、国際貿易が急速に拡大したことの影響を今に伝えています。