南アフリカの人類化石遺跡群
南アフリカの人類化石遺跡群は南アフリカにある世界遺産で、人類の進化の歴史を知る手掛かりとなる化石が数多く発見されている場所でもあります。それゆえ、「人類のゆりかご」や「人類の発祥の地」などと呼ばれています。
かつては、「スタルクフォンテイン、スワルトクランス、クロムドライおよび周辺地域の人類化石遺跡群」という名称で登録されていました。
スタルクフォンテイン洞窟
スタルクフォンテイン洞窟では、1936年に初めて大人のアウストラロピテクスの化石の一部が発見され、47年には260万年ほど前の成人女性の頭蓋骨がほぼ完全な形で発見されました。この女性の頭蓋骨は『ミセス・プレス』と名付けられました。500種類以上ものヒト科哺乳類の化石が発見されており、アウストラロピテクスの世界一の化石発掘量を誇ります。