シエーナ歴史地区はイタリア中部トスカーナ地方にある世界遺産。シエーナは3つの丘にまたがっています。
13~14世紀にはヨーロッパの金融業の中心として栄えました。トスカーナ地方の覇権を巡り、隣国フィレンツェとの間に繰り返された激しい抗争の最中に、市民が団結して建てた大聖堂(ドゥオモ)は今もシエナ市民の誇りです。
また、『世界一美しい広場』といわれる扇形のカンポ広場を中心に発展し、その周囲には12世紀から16世紀にかけて建てられたゴシック様式の美しい建造物が残っています。
シエーナ大聖堂
シエーナの町の、一番高い丘の上に建つ大聖堂の工事には、200年以上が費やされました。工事はフィレンツェとの抗争の時期と重なりました。しかし、シエーナ市民は団結して建設に協力して崖を崩して石材を運びました。教会はその労働に対して贖罪を約束することで報いました。
カンポ広場
シエーナの中心にあるカンポ広場は、中心が低くなっていて扇形の奥に行くに従い徐々に高く傾斜していく独特の形が特徴的です。
また、周囲には中世の美しい街並みが連なっており、扇の要に建つと、古代の円形劇場にいるような錯覚に陥ります。
シエーナの伝統行事「競走馬大会パリオ」
シエーナ歴史地区では今でも中世当時の伝統は廃れておらず、毎年2回開催されるパリオというお祭りは、地区(コントラーダ)対抗の競走馬大会でシエナの重要な伝統行事です。この大会で優勝することは最高の名誉なのです!
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