ゼメリング鉄道
東アルプスを走るゼメリング鉄道は、標高約1000mの峠を越えて、グログニツ駅とミュルツツーシュラーク駅を結ぶ山岳路線で、アルプスを越えた最初の鉄道として世界遺産に登録されました。
ダイナマイトのない時代、人力で岩を崩し、僅か6年で鉄道を通したのは奇跡と言われています。全線には石造の高架線とトンネルが各16。高さ46m、長さ187mのカルテリンネ橋をはじめ、高架線には高さを確保するために2段アーチを用いたものが多いです。
連続する急カーブを走ると、車窓には杉林、牧場、岩壁、渓谷と多彩な風景が次々に展開します。