| 名称 | サワルントのオンビリン炭鉱遺跡 |
|---|---|
| 国 |
インドネシア |
| 登録区分 | 世界文化遺産 |
| 登録年 |
サワルントのオンビリン炭鉱遺跡
インドネシア西スマトラ州の山間部に位置する「サワルントのオンビリン炭鉱遺跡」は、19世紀末から20世紀初頭にかけてオランダ領東インド政府が建設した、大規模な石炭採掘・輸送システムです。良質な石炭が埋蔵されていたものの、山奥にあるため開発が難しかったオンビリン地域で、炭鉱、炭鉱都市、鉄道、港湾を一体的に整備しました。世界遺産には12の構成要素が含まれ、2019年に登録されました。
この遺産の特徴は、炭鉱だけでなく、石炭を掘り出して加工し、鉄道で運び、港から輸出するまでの一連の仕組みが残されていることです。世界遺産は、大きく3つのエリアから構成されています。
- 炭鉱とサワルントの炭鉱都市
地下深くまで掘り進めた坑道や採炭施設に加え、労働者のための住宅、食堂、病院、学校、宗教施設などを備えた計画都市がつくられました。 - 山岳鉄道
炭鉱から海岸までを結ぶ鉄道網で、山岳地帯を越える約155kmの路線が整備されました。急勾配を走行するためのラック式鉄道や、多数の橋・トンネルなど、高度な土木技術が用いられています。 - エマハーフェン港
インド洋沿岸に建設された港で、ここに運ばれた石炭は船積みされ、オランダ領東インド各地やヨーロッパへ輸送されました。
オンビリン炭鉱は単独の鉱山ではなく、「採掘→加工→鉄道輸送→港→輸出」までを一つにつないだ巨大な産業システムだったのです。
