サン・ルイス歴史地区
赤道直下のマラニョン州の都サン・ルイスは17世紀初頭の1612年にブラジルで唯一フランス人による植民が行われた土地になっています。その街の名前もフランス国王ルイ13世と聖人ルイ9世にちなんで名付けられています。
フランス人の植民以前は先住民ツピナンバ族の集落があった大きな村でした。ですが、1615年にはポルトガルの命を受けたジェロニモ・デ・アルブケルケがこの町を侵略し、フランス人らは町をわずかな期間に建てただけで追放され、さらに1645年にはオランダ人が侵略するなどの歴史を経て、副王国グラォン・パラ・エ・マラニョンとして独立国家として存在した時代もありました。
その後、砂糖や綿花、カカオにタバコの輸出港として栄えました。現在、州政府の庁舎となっているレオエス宮殿などの建築物はポルトガル様式となっています。