サント・ドミンゴの植民都市

「サント・ドミンゴの植民都市」はドミニカ共和国にある世界遺産で、現在のドミニカ共和国の首都サント・ドミンゴのことです。ここは、1496年に、コロンブスによって建設された新世界最初の植民都市です。スペインは、ここをアメリカ最初の拠点とし、中央アメリカや南アメリカの都市を征服していきました。

サント・ドミンゴは砂金、サトウキビ、タバコ、カカオなどの栽培で繁栄しました。1540年に完成した、ゴシック様式とルネサンス様式の特徴を併せ持つサンタ・マリア・ラ・メノール大聖堂など、スペイン植民地時代の貴重な遺産が残っています。

「サント・ドミンゴの植民都市」主要スポット

 

サンタ・マリア・ラ・メノール大聖堂

【世界遺産】サント・ドミンゴの植民都市
photo credit: P1000851 via photopin (license)

スペイン人が、新大陸初の植民地として建設した街サント・ドミンゴに、自分たちの権力を象徴する建物の一つとして建設したのが、サンタ・マリア・ラ・メノール大聖堂です。

オサマ要塞

サント・ドミンゴの誕生とともに建設され、街を取り囲む要塞の中心となったのがオサマ要塞です。16世紀初頭、総督ニコラス・デ・オバントの命により建設されたオサマ要塞は、サント・ドミンゴを海賊たちの襲撃から守るための防衛の拠点で、高さは、18.5m、建設当時、サント・ドミンゴで一番高い建造物でした。

コロンブス広場

【世界遺産】サント・ドミンゴの植民都市
photo credit: Parque Colon via photopin (license)

サント・ドミンゴ旧市街の中心にあるコロンブス広場は、サンタ・マリア・ラ・メノール大聖堂前にあり、旧市街のランドマークにもなっている広場です。広場の中心には、フランス人彫刻家ジルベールによって造られた、新大陸を指さして立つコロンブスの像があります。

アルカサル

サント・ドミンゴの旧市街オサマ川河畔に建つアルカサルは、コロンブスの息子ディエゴ・コロンブスが建てた邸宅です。現在、アルカサルは博物館として一般に公開されています。館内には、植民地時代のヨーロッパ人たちの暮らしぶりが再現されており、各部屋の内装や調度品から豪華な暮らしぶりを窺い知ることができます。

サン・フランシスコ修道院

サン・フランシスコ修道院は、サント・ドミンゴにある新世界初の修道院です。16世紀前半に創設されたサン・フランシスコ修道院は、コロンブスの新大陸発見の旅に同行したフランシスコ会の修道士によって創設されました。サント・ドミンゴの建設から50年ほどで建物が完成したといいます。

この世界遺産のデータ・地図(場所)

名称サント・ドミンゴの植民都市
ドミニカ共和国
登録区分 世界文化遺産
登録年

1990年

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