サンティアゴ・デ・コンポステーラ
フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路はフランスの世界遺産で、4都市を基点とし、それが2つになってピレネー山脈を越えてスペインで合流し、サンティアゴ・デ・コンポステーラへと続く巡礼路です。
ローマ・カトリック教会は、大巡礼を行えば天国に行けると、この巡礼を推奨しました。民衆も贖罪を願いました。彼らは立ち寄る聖堂で、聖人に遺骨や遺品などの聖遺物に触れることで、自分の罪が消えることを願ったのでした。
12世紀に書かれた『サンティアゴ巡礼案内書』には、ルートのほか、法外な船賃の渡し船、追剥、巡礼者を食い物にする両替屋への注意点や、宿や店の案内まで書かれています。
サンティアゴ・デ・コンポステーラはエルサレム、バチカンと並ぶキリスト教三大巡礼地の1つでもあります。スペイン側も「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」として世界遺産に登録されています。