キューバの「サンティアゴ・デ・クーバ」は、かつてスペイン植民地であった時代に、その首都として発展したという歴史を有しています。
この街にあるサンティアーゴ・デ・クーバ湾には、その時代の歴史を今に伝える建造物の一つが残されています。それが、1997年に世界遺産として登録された「サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城」です。
サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城
この城の建造が最初に着手されたのは、16世紀末期のことです。この時期は、スペインが誇っていた「無敵艦隊」が、イギリスに敗北を喫した頃に該当しており、そのことが契機となり、サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城の建設が行われたと言われています。
その後、17世紀になって、城塞は強化されましたが、英国による破壊の憂き目にあい17世紀後半に修復が行われたと言われています。その後、複数回、地震による損壊を経験しており、その度に修復が行われました。
この城塞が歴史上果たした役割は大きく、軍用の施設として活用され続けてきたと言われています。