サンタ・クルス・デ・モンポスの歴史地区はコロンビアの北部、マグダレナ川を河口から約200kmさかのぼった上流にある、サンタ・クルス・デ・モンポスの町並みです。1540年、カルタヘナ総督のファン・デ・サンタ・クルスが築き、内陸に物資を運ぶ水運の要衝として栄えた街には、18世紀半ばにはレンガづくりの建物が約600戸あったといわれています。
白壁の家が連なるコロニアル様式の街並みは、ノスタルジックな雰囲気をたたえています。1613年建造で美しいバロック様式の鐘楼を備えたサンタ・バルバラ教会や修道院、1550年に建造され、今なお機能しているサン・フアン・デ・ディオス病院などが有名です。
南アメリカ大陸のスペイン植民地の多くを解放したシモン・ボリバルは、「もし私の人生がカラカスのおかげならば、私の栄光はモンポスのおかげである」と語っています。