サン・ミゲルの要塞都市とヘスス・ナサレノ・デ・アトトニルコの聖地
メキシコの世界遺産であるサン・ミゲルの要塞都市とヘスス・ナサレノ・デ・アトトニルコの聖地は、メキシコのグアナフアト州にあります。18世紀のバロック建築から新古典主義建築へと移行する時期のヨーロッパとラテンアメリカの文化交流、そしてそこから生まれたメキシカン・バロックの精華をよく伝える物件となっています。
サン・ミゲルの要塞都市と、「メキシコのシスティーナ礼拝堂」の異名を持つアトトニルコのキリスト教建造物群が対象となっています。サン・ミゲルの要塞都市は、登録面積は 43.26 ha、周囲に設定された緩衝地域の面積は 40.05 ha で、16世紀初頭のスペイン人到達前には、イスクイナパンと呼ばれた土地に、先住民の集落がありました。
ヘスス・ナサレノ・デ・アトトニルコの聖地は、神父ルイス・フェリペ・ネリ・デ・アルファロによって18世紀に建てられた教会建造物群で、「ヘスス・ナサレノ・デ・アトトニルコ」は「アトトニルコのナザレのイエス」という意味です。