サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナは、アフリカ大陸の北西部の大西洋に浮かぶスペイン領カナリア諸島のテネリフェ島北部の都市であるサン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナの都市景観からなる世界遺産です。
一般的には単に「ラ・ラグーナ」と呼ばれるこの都市は、近年リゾート地として栄え、ヨーロッパの人々の中で最も人気のあるリゾート地のひとつに数えられています。
サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナの本格的な都市づくりが始まったのは、カスティージャ王国の一部となった約500年前。はじめての非要塞型都市として、その後のラテンアメリカに建設される植民都市のモデルとなり、約500年前の航海術や哲学に基づいて設計された都市は、現代でも崩れることなく残されています。
保存状態よく残された約600か所のムデハル様式の建物は、多くの住民から愛されて守られてきたもの。ヨーロッパとアメリカ大陸の文化交流の足跡を色濃く残した、魅力あふれる都市景観を堪能することができます。