サン・アグスティン考古公園はコロンビアのマグダレナ川上流の標高1200mから2000mの山岳地帯に500km2の範囲にわたって点在する独特な石彫で知られる遺跡群です。
主な遺跡だけでも30ヶ所前後に達し、南米でも最大規模の遺跡となっています。サン・アグスティンは、1757年にスペイン人修道士サンタ・ヒエルトゥディスが旅行記に記したことが最初の記録となっており、その間、エル・ドラドを求める好事家や一攫千金を求める山師のような人々によって遺跡は所々荒らされてきました。
サン・アグスティン遺跡群最古の遺物は、紀元前500年にさかのぼるものがある一方で、5世紀ごろから8世紀ごろまで石彫を伴うマウンドや巨石を用いたドルメン状の小神殿を築くようにまで成長しています。これらは墳墓や祖先崇拝に関連する遺構であることが明らかにされています。